エクステリアの照明シミュレーションを作るポイント

エクステリアの照明シミュレーションをDIALuxで作成する場合、エクステリアは屋外空間となりますので、「新規屋外プロジェクト」で作成します。

屋外空間の作成は、屋内空間の作成とは少々異なる点がありますので、今回はそのポイントをご紹介します。

ご紹介するポイントは、3つあります。

 

①最初に「床エレメント」を設定する

②屋外空間の作成は、使えるオブジェクトと使えないオブジェクトがある

③照明の挿入は設置する高さに注意する

 

では、いってみましょう。

 

①最初に「床エレメント」を設定する

屋外空間を作る場合は「新規屋外プロジェクト」を開きます。

 

すると「床エレメント」が現れます。

 

3Dビューで見るとこのような感じです。

左側のプロジェクトマネジャにあります、床エレメントフォルダを開くと「床エレメント1」が現れます。
この「床エレメント1」が、ビューで表示されている床となります。

 

DIALuxで屋外空間を作成する場合、
最初に「床エレメント」の設定(=サイズ変更)を行います。

 

では、この床のサイズを変更してみましょう。

◆床エレメントのサイズ変更
「床エレメント」を選択し、右クリック → 「床エレメントの編集」を選択

 

サイズ変更の方法は2通りあります。

①サイズを入力し「OK」をクリック
②点をつかんで移動し「OK」をクリック

 

これで、床エレメントの設定は完了です。

次は、オブジェクトの挿入に関するポイントをチェックしましょう。

 

②屋外空間の作成は、使えるオブジェクトと使えないオブジェクトがある

床エレメントを設定したら、オブジェクトを挿入していきます。

例として「アプローチと駐車所、その後ろに家」という屋外空間を作成してみました。

それぞれどのようにしてオブジェクトを作成したのか、そして使えないオブジェクトとは…パーツごとに見ていきましょう。

 

アプローチの床は「床エレメント」を追加して作成

まず、改めて床エレメントですが、床エレメントはいくつも追加することができます。

図では、「床エレメント2:アプローチの通路」「床エレメント3:芝生エリア」にして、それぞれテクスチャを挿入しています。

 

床エレメントの追加は、こちらから行えます。

◆床エレメントの追加
「オブジェクト」タブ→「屋外シーンエレメント」→「床エレメント」を選択し、寸法を入力して「挿入」をクリック

床エレメントを挿入したら、置きたい場所へ移動します。
最初に設定した床エレメントと同様、挿入後、同じようにサイズ変更することができます。

編集や移動は、位置の確認がしやすい「平面図ビュー」で行いましょう。

 

アプローチの壁や駐車場・家は、すべて「基本形」で作成

オブジェクトの造作は、それぞれのパーツを「基本形」を使って作成します。

◆オブジェクトの挿入
「オブジェクト」タブ→「基本形」→基本形のパーツを選択し、寸法を入力して「挿入」をクリック

 

後ろの家は、「押し出しオブジェクト」(直方体も可)と「プリズム」を使って作成しています。

押し出しオブジェクト


プリズム

 

[注意]屋外プロジェクトの場合「部屋エレメント」と「窓とドア」は挿入できない

ここで使えないオブジェクトの紹介です。
屋外プロジェクトの場合「部屋エレメント」と「窓とドア」は挿入できません。

例えば、家の傾斜は、屋内プロジェクトであれば、部屋エレメントの「屋根の傾斜」の挿入で、傾斜を簡単に作成できます。しかし、屋外プロジェクトはそれができないので、基本形の「プリズム」で作成することになります。プリズムは、屋根の傾斜よりサイズや向きの設定で少々不便を感じられます。

 

「屋根の傾斜」はこちらの記事にて紹介しています。

▼DIALuxで作成できる天井の種類
https://3d.dialux.site/ceiling/

 

おまけ:3Dモデルの挿入

今回挿入している木と車は、外部から3Dモデルデータを入手し、DIALuxに読み込んで挿入しています。入手の仕方と読み込み方法は、下記リンクをご参考ください。

 

3Dデータの入手先はこちら
▼DIALuxで使える! 3Dモデル&テクスチャ無料素材集 5選
https://3d.dialux.site/dialux3dfree/

 

3Dモデルの読み込み方法はこちら
▼家具や什器などのデータ(3Dモデル)の入手とDIALuxへの読み込み方法
https://3d.dialux.site/kagudata/

 

③照明の挿入は「設置する高さ」に注意する

屋外プロジェクトは天井がないので、照明を挿入したら、設置する高さを修正する必要があります。

今回の例であれば、アプローチのガーデンライトやスポットライト、駐車場のダウンライトなど、それぞれ適切な位置に照明を設置する高さの変更を行います。

 

なお、上図のガーデンライトは、IESデータとオブジェクトを組み合わせて設置しております。
その作り方は、以下の記事をご覧ください。

▼DIALuxで照明器具を作る方法
https://3d.dialux.site/lighting_equipment/

 

オブジェクト、照明、色やテクスチャなどすべて挿入したら「計算」をしましょう。

[照明シミュレーション:3Dビュー]

上図は計算後の照明シミュレーション結果です。
ただ、3Dビューを見ると、上図のようにXYZ軸の起点となる矢印がちょっと邪魔に感じます。

 

しかし「レイトレース」を実行すると、照明シミュレーション結果の質が上がり、軸の矢印を消すことができます。

レイトレースのやり方はこちら

▼DIALuxでよりリアルなレイトレースを使ってみる
https://3d.dialux.site/dialux-raytracing/

 

[レイトレース:正面]

[レイトレース:アプローチにズーム]

 

いかがでしたでしょうか?

エクステリアの照明シミュレーションを例に、屋外プロジェクトでの作成方法を簡潔に紹介しました。

 

今回の例で、家はただの背景のようになっておりますが、家の中も手間をかければ作成できます。

「DIALux基礎講座」では、そのような方法も紹介しておりますので、詳しく学びたい方はぜひこちらをご覧ください。

 

以上「エスクテリアの照明シミュレーションを作るポイント」でした。

 

 

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