DIALuxで作成できる天井の種類

DIALuxの空間作成で、いくつか天井の造作オブジェクトがあります。
今回は、その天井の種類について紹介します。

天井の造作オブジェクトは、
「オブジェクト」タブ→「部屋エレメント」の中にあります。

なお、画像で紹介している部屋の寸法は、
DIALuxのデフォルト「L:5.400m / B:3.600m / H:2.800m」にしています。

 

1 屋根の傾斜

斜め天井を作成したい場合は「屋根の傾斜」を挿入します。
この部屋全体を斜め天井にするなら、サイズ「L 5.400m / B 3.600m」と入力します。
そして、高さ(上図はH 1.000m)を入力したら「屋根の傾斜」を挿入し、部屋とぴったり重ね合わせてみましょう。

 

斜め天井の完成です。

高さは、今回H 1.000mと指定しましたが、これは、「屋根の傾斜」の高低差となります。

 

そして、斜め天井にした後、照明を挿入すると…

↑平面図ビューにして、ダウンライトを挿入。

 

ダウンライトが天井の傾斜に合わせて挿入されます!

このように、天井を挿入した後に、照明器具を入れると、天井の傾斜に合わせて自動的に傾いてくれるので、角度調整の手間を省くことができます。

 

それでは、他の天井の造作オブジェクトを見ていきましょう。

 

2 ヴォールト

「ヴォールト」とは、アーチを平行に押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする天井様式です。

この部屋全体をヴォールト天井にするなら、サイズ「L 5.400m / B 3.600m」と入力します。
そして、高さ(上図はH 0.500m)、セグメント数(上図は10)を入力したら「ヴォールト」を挿入しましょう。部屋とぴったり重ね合わせると上図のようになります。

 

平面図ビューにすると、下図のような状態になります。

 

面積は同じで、高さ(H 1.000m)、セグメント数(16)にすると、下図のようになります。

 

セグメント数が多くなると、アーチが細かくなりますね。

 

 

3 交差ヴォールト

交差ヴォールトは西洋の教会などで見られる形状です。

「L 2.700m(半分の長さ)/ B 3.600m」と入力します。
そして、高さ(上図はH 1.000m)、セグメント数(上図は10)を入力したら「交差ヴォールト」を2つ挿入してみましょう。すると上図のようになります。

 

平面図ビューで見ると下図のような状態になります。

 

 

4 半円ヴォールト

半円ヴォールトは、その名の通り、半分だけアーチ状のヴォールトです。

この部屋全体を半円ヴォールト天井にするなら、サイズ「L 5.400m / B 3.600m」と入力します。
そして、高さ(上図はH 1.000m)、セグメント数(上図は10)を入力したら「半円ヴォールト」を挿入しましょう。部屋とぴったり重ね合わせると上図のようになります。

 

平面図ビューにすると、下図のような状態になります。

 

 

5 ドーム

天井をドーム状にする場合は、「ドーム」を挿入します。

この部屋全体をドームにするなら、サイズ「L 5.400m / B 3.600m」と入力します。
そして、高さ(上図はH 1.000m)、セグメント数(上図は10)を入力したら「ドーム」を挿入しましょう。部屋とぴったり重ね合わせると上図のようになりますが、四隅は平らのままです。

 

天井を完全にドームの形と合わせるには、「部屋のジオメトリの編集」を行います。

部屋を右クリック→「部屋のジオメトリの編集」を選択

 

「部屋のジオメトリ」の編集で点を挿入し、床をドームの辺に合わせます。

編集を終えたら「OK」をクリック

 

編集が完了しました。

 

3Dビューで見ると、以下のようになります。

 

 

6 半ドーム

半形状のドームも作成できます。

この部屋の幅に合わせて半ドームにするなら、サイズ「L 3.600m / B 3.600m」と入力します。
そして、高さ(上図はH 1.000m)、セグメント数(上図は10)、回転(Z 90°)を入力したら「半ドーム」を挿入しましょう。円形側を外側にし、部屋とぴったり重ね合わせると、上図のようになります。

 

平面図ビューで見ると、下図のようになります。

 

前例の「ドーム」と同じように、「部屋のジオメトリの編集」で部屋を円形部分の辺に沿って合わせていくと、ドームの形状に合わせて壁を作ることができます。

①部屋を右クリック→「部屋のジオメトリの編集」を選択
②点を挿入し、床をドームの辺に合わせる
③編集を終えたら「OK」をクリック

 

編集が完了しました。

 

3Dビューで見ると、以下のようになります。

 

最後に問題です。平らな天井も「半ドーム」と同じようにカーブさせたい時は、どうすれば良いでしょうか?

 

正解は「『ヴォールト』を挿入する」とカーブします!

※半ドームのセグメントが10の場合、ヴォールトのセグメントは2倍の20で挿入します。

 

すると、ドームに沿ってきれいにカーブした天井になります!

ぜひご参考ください!

 

以上、天井の造作オブジェクトとして、
1 屋根の傾斜
2 ヴォールト
3 交差ヴォールト
4 半円ヴォールト
5 ドーム
6 半ドーム
の計6種類を紹介しました。

 

挿入や編集方法は、DIALux基礎講座にて詳しく学ぶことができます。
DIALuxを使いこなしたいという方は、こちらをご覧ください。

 

以上、「DIALuxで作成できる天井の種類」でした。

 

 

無料で学べるDIALux入門講座

 

 

0からはじめるDIALux教室トップページ