DIALuxでよりリアルなレイトレースを使ってみる
レイトレースとは、DIALuxの照明シミュレーションは、「計算」の他に、「レイトレース」があります。
レイトレース(レイトレーシング=光線追跡法)とは、細かく光線の経路を計算するシミュレーションです。光の反射・屈折・映り込みなどを描画します。このレイトレースを使うと、通常の「計算」で出力する3Dビューよりも、高画質なシミュレーション結果を作ることができます。
レイトレースした照明シミュレーション
それでは、レイトレースを試してみましょう。
まずは、「計算」を行い、照明シミュレーションを完成させます。
レイトレース方法
①「計算」をクリックし、照明シミュレーションを作成
②移動ツールなど使って、3Dビューのアングルを決定
③「レイトレース」をクリック
④レイトレースパラメータでレイトレースの質を決め、「開始」をクリック(高いと作成に時間がかかります)
すると、レイトレースの計算が始まります。データが多く、精度が高いほど計算時間がかかります。
完成
計算が終わると完成です!
作成したレイトレースは、「プロジェクト」タブ→「レイトレースビュー」フォルダの中に保存されます。
3Dビューとレイトレースの違い
3Dビューとレイトレースの結果を比較すると、レイトレースは、窓への映りこみが入り、木目やカーペット生地など素材の精度が上がり、スタンドランプがキレイに表現されています。また、全体的に光の表現がより忠実になり、オブジェクトは3Dビューよりなめらかなラインに仕上がっています。
再びレイトレースする場合
レイトレースは、3Dビューのようアングルを動かすことができません。
別のアングルにしたい場合は、その都度3Dビューで調整後、レイトレースを行ってください。
レイトレース結果は、レイトレースプレビューに追加されていきます。プレビュー名をダブルクリックすると、その結果を再表示します。また、右クリックで、レイトレース画像の保存、名前変更、削除ができます。
このようにレイトレースを行うと、照明シミュレーション画像のクオリティがUPしますので、3Dビューが完成したら、ぜひレイトレースをしてみてください。
以上、「DIALuxでよりリアルなレイトレースを使ってみる」でした。