DIALux と DIALux evoの違い
DIALux4とDIALux evoの違いは何でしょうか。
まずはじめに、DIALux evoは、DIALux4のアップグレード版ではなく、別のソフトウェアになります。
DIALux 4とDIALux evoは、どちらも照明設計とシミュレーションのためのソフトウェアですが、いくつかの主な違いがあります。以下にそれらの違いをいくつか挙げてみましょう:
- インターフェースとユーザーエクスペリエンス:
- DIALux 4: インターフェースは古いスタイルで、操作が比較的簡素です。一部の機能が制限されており、ユーザーエクスペリエンスがやや古くなっています。
- DIALux evo: DIALux evoはよりモダンなインターフェースを持ち、直感的な操作が可能です。ユーザーエクスペリエンスが向上しており、より使いやすくなっています。
- 機能と機能性:
- DIALux 4: DIALux 4は基本的な照明計画とシミュレーション機能を提供していますが、一部の高度な機能は制限されています。
- DIALux evo: DIALux evoはより幅広い機能を提供しており、より高度な照明シミュレーションやデザインが可能です。3Dモデリングや光度分布の解析などの機能が強化されています。
- 3Dモデリングとリアルタイムプレビュー:
- DIALux 4: 3Dモデリングは限定的で、リアルタイムでのプレビューが難しい場合があります。
- DIALux evo: DIALux evoはより高度な3Dモデリング機能を提供し、リアルタイムでのプレビューや視覚化が改善されています。
- エネルギー効率の評価:
- DIALux 4: エネルギー効率の評価が制限されており、詳細な情報が提供されない場合があります。
- DIALux evo: DIALux evoはより高度なエネルギー効率の評価ツールを提供しており、照明設計の省エネルギー化が強化されています。
総合的に言って、DIALux evoは機能やユーザーエクスペリエンスが向上しており、より現代的で高度な照明設計を行うためのツールとして推奨されています。DIALux 4と比べて、より多くの機能と柔軟性がありますが、どちらも特定のプロジェクトに適した選択肢となることがあります。
公式ホームページを見ると、特徴のところに「DIALux evo 7はIFCファイル(BIM)をインポートできます」
とあります。
IFCファイルとは、3D建築データ(BIM:ビルディングインフォメーションモデリング)の保存形式のひとつで、このIFCファイルがあれば、3D建築データをDIALux evo内にそのまま取り込むことができます。
つまり、DIALux evoで建物の造作をしなくて済むというとてもありがたい機能なのです。
※DIALuxはxmlファイルの取り込みができますが、室内のデータのみとなります。
その他、昼光設定やビジュアルの質などDIALuxより向上されています。
[動作環境]
DIALux evo
SSE2対応のCPU
4GB RAM(最小2GB)
OpenGL 3.0グラフィックカード(1GB RAM)
最小解像度 1024 x 768 px
DIALux4
Prozessor P IV以降、1.4 GHz以上
1GB RAM
OpenGLまたはDirectX対応のグラフィックカード
解像度1280 x 1024 px
このようにDIALux evoは、表現領域が広いため、動作環境の条件が上がっております。
参考URL https://www.dial.de/en/dialux-desktop/download/
このチャートを見ますと、建物全体(屋内外の空間)を作るならDIALux evo、ひとつの部屋(屋内空間のみ)を作るならDIALux4という位置づけしているのがわかります。
当ホームページでは屋内空間の作成を目的として、DIALux4 をご紹介しておりますが、今後、evoもご紹介できるようになれたらと思っています。