「Tinkercad」で3D球体を作って、DIALuxに読み込む方法

DIALuxの基本形オブジェクトは、直方体や三角形などの多角形と、円柱・円錐がありますが、まんまるの形、=「球体」はありません。

DIALuxに球体を入れるには、3DCAD系のソフトで球体を作成(または外部から入手)し、それをDIALuxに読み込む必要があります。

3DCADは、無償・有償含めいろいろありますが、持っていない・使ったことがない人は、ソフトをインストールしなくてもWebブラウザで作成できる無償の3DCAD、Tinkercad がおすすめです。

「Tinkercad」は、操作がとてもシンプルなので、球体のような単純なオブジェクトであれば、3DCADを使ったことがない人でも簡単に作成できます。

そこで今回は、

「Tinkercad」で3D球体を作って、DIALuxに読み込む方法

を紹介します!


 

1.「Tinkercad」で3D球体を作る

「Tinkercad」とは、AutoCADや図面作成・CADソフトウェアを開発しているAUTODESK社の無償オンラインソフトです。主に3Dプリンター向けのモデリングに重点を置かれているので、操作方法はいたってシンプル。CADの知識がなくても3Dモデルを作成できます。(使用方法の学習ページもあり!)

それでは、アクセスしてみましょう。


Tinkercad

https://www.tinkercad.com/

AUTODESKのアカウントがある方
⇒「サインイン」をクリック

AUTODESKのアカウントがない方
⇒「Tinkercadを開始」または「サインアップ」をクリック後、
「General account」を選択して、アカウント登録を行ってください

 

サインインすると、Tinkercadのダッシュボード画面が現れます。
「新規デザインを作成」をクリック。

 

すると、Tinkercadの作成画面になります。

それでは、球体の作成に入ります!

 

まずは、右側の基本シェイプから「球」を選択し、作業平面へドラッグ&ドロップします。

 

挿入完了!

画面上にある機能は以下の通り。

■左上のサイコロのような形
アングル変更です。ドラッグしたりクリックしたりすると、アングルを変えることができます。

■ソリッド
カラーが選べます。カスタムを選択すれば、自由にカラーを作れます。

■手順
形状変更です。「手順」の数値が高いほど、球の丸みが滑らかになります。

 

それでは、球体のサイズを変えてみましょう。(カラーを白にしてみました)
下の画像は、球体がよく見えるよう、マウスのホイールで画面を拡大している状態です。
「球」を選択している状態で現れる、四隅の□をどれかひとつクリックしてください。すると、球の寸法が表示されます。その寸法をクリックすると、数値を変更することができます。

 

今回は、120mmの球体を作ってみます。
「幅」「奥行」ともに、『120.00』と入れてみましょう。アングルを変えてみると、ぺたんこですね。
球体にするために「高さ」も同じサイズを入力します。

 

「高さ」は球のてっぺんにある□をクリックすると、寸法が入力できるようになります。
幅・奥行と同様、『120.00』と入れましょう。

 

入力を終えると、球の完成です!(滑らかな球にするため、「手順:24」にしてみました)

 

では、保存しましょう。右上の「エクスポート」をクリックします。

 

すると、エクスポート方法のポップアップが現れます。

「ダウンロード」→「選択した1個のシェイプ」→
「3Dプリント用(.OBJ/.STLどちらのファイルも可)」を選択します。

 

ダウンロードが完了したら、Tinkarcadはおしまいです。
左上の「Tinkercad」ロゴをクリックすると、ダッシュボードに戻ります。
Tinkercadダッシュボードです。作成した球が自動で保存されます。

 

Tinkercadダッシュボードです。作成した球が自動で保存されます。Tinkercad使用中は、常に自動保存されるので安心です。

 

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍しましょう。
ファイルを見ると2つ存在していますが、拡張子「.obj」(または「.stl」)の方を使用します。

それでは、次へ行きましょう!

 

2. 3Dモデルを3dsファイルに変換する

DIALuxに読み込める3Dファイルは「.3ds」です。
Tinkercadは「.obj」または「.stl」なので、「.3ds」へファイル変換する必要があります。

3D系のファイル変換ソフトは、いくつかありますが、ここでは、Webブラウザ上で簡単にファイル変換できる Swift Converter を紹介します。

Swift Converter
http://www.swiftconverter.com/

 

「Swift Converter」にアクセスしたら、「Convert 3D」をクリック

「Convert 3D」は、
STL、3DS、3DP、3MF、OBJ、PLY ファイルを他の3D ファイルに変換できます。
ファイルサイズは100MB までOK です。

 

「Convert 3D」をクリックしたら、Tinkercad で作成した球体の3D ファイル(.obj/.stl)を、中央に向かってドラッグ&ドロップします。

「Choose a file」をクリックして、ファイルから選択することもできます。

 

3D ファイルを読み込んだら、2 段目にある「Choose format」をクリック→変換したいファイル形式「3ds」を選択し、「Convert File」をクリック。

 

変換完了!
「Download converted file」をクリックして、ダウンロードしましょう。

 

※変換したファイルをダウンロードすると、ファイル名が変わります

 

これで、球体をDIALux に読み込む準備が整いました!
DIALux を起動しましょう。

 

3. 3dsファイルをDIALuxに読み込む

最後は、3ds ファイルをDIALuxに読み込みます。
その方法は、別記事にありますので、下記リンク先よりご覧ください。

家具や什器などのデータ(3D モデル)の入手とDIALux への読み込み方法

↑記事のTOP にある目次から、
「2. 3D モデル(.3ds)をDIALux に読み込む」
をクリックすると、DIALux に読み込む方法へジャンプします。

 

読み込みが完了すると、このようにDIALux に球体が入ります!

 

DIALux でサイズ変更することも可能です。

 

「球体の挿入」完了!

 

いかがでしたでしょうか。

球体の3ds ファイルを一つ用意しておけば、DIALux の中でサイズ変更ができるので、いろいろ活用できます。

DIALux で使いたいオブジェクトを Tinkercad で作成し、Swift Converter で3ds ファイルに変換すれば、自作3D モデルをDIALux で使えるようになるので、ぜひ試してみてください。

以上、「Tinkercad」で3D球体を作って、DIALuxに読み込む方法」でした。

 

 

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