DIALuxで光の検証をしてみよう!
DIALuxは、店舗や住宅、オフィスなどの空間を3Dで作成し、実際の照明器具データ(IES)を使って、リアルな照明シミュレーションが作成できます。
もちろん、細かな3D空間を作成せず、何もない四角のシンプルな部屋に照明器具だけ設置することも、立派なDIALuxの照明シミュレーションです。
例えば…
「この照明は、どのような光の広がり方をする?」
「器具と器具の距離は、どれくらいの間隔で空けるのがベスト?」
「壁に光の広がりをみせるとしたら、壁からどれくらい離れた位置に設置したらいい?」
などなど、光のイメージを検証したり、その結果を伝えたりすることができます。
それでは、今回、2種類のダウンライトを使って、光の検証をしてみたいと思います。
【光の検証例】2種類のダウンライト
2つのダウンライトは、サイズ・色温度・W数は同じですが、配光の角度が違います。
左:配光60°(広く照射)
右:配光26°(狭く照射)
それぞれ、どのような光になるか、DIALuxで見てみましょう。
光の検証①
照明の配灯は、4m×6m(H2.6m)の空間に、3灯並べてみます。
配光60°の場合 全体的にほんわかと照らしています。
配光26°の場合 床に光だまりができていて配光60°より明るくなっています。壁は配光60°より暗めです。
光の検証②
次は、3灯を壁面から30cm離れた位置に移動してシミュレーションしてみます。
配光60°の場合 壁面に広く光が行き渡ってますが、天井に高い部分にやや光が強く当たっています。
配光26°の場合 壁面が光のシャワーのようになっています。
光の検証③
では、壁面から50cm離れた位置ならどうなるでしょうか?
配光60°の場合 光のミストといったところでしょうか。壁から30cm離れた場合より、壁面が柔らかく照らされています。
配光26°の場合 こちらも光が直下に落ちている感じを残しつつ、壁面が柔らかく照らされています。
いかがでしたでしょうか?
ダウンライトは配光の違いだけでなく、どの位置に設置したかで光の見え方、明るさ感が変わるということがシミュレーション結果を通して見えてくると思います。また、配光角度はどちらがいいかということも分かってきます。
最後に、オブジェクトを置いた場合も見てみましょう。
もし「配光60°」と「配光26°」のダウンライトの真下にテーブルを置くと…
1灯だけでしたら、このような結果になります。
ただ、器具の数を2灯、3灯…にしてみたり、器具の設置間隔を変えてみると、また違った印象になり、どちらがいいか(もしくは他の器具の方がいいか)という判断がつくようになります。
このようにDIALuxは、好きなだけ自由に照明シミュレーションができますので、光の検証をするのにとても有効なソフトです。ぜひ、お役立ていただければと思います。
DIALuxがはじめての方は、入門講座(無料)をお試しください。
しっかり使いこなしたい方は、基礎講座 の受講をおすすめします。
以上「DIAluxで光の検証をしてみよう!」でした。