DIALux evoの作業範囲について

ここでは、作業範囲の使い方の例として、机上の作業範囲を設定する流れを例に説明します。

🌟 1. モードを切り替える

まず、計算オブジェクトモードに切り替えます。

📌上部メニュー
計算オブジェクト(Calculation Objects)


🌟 2. 作業範囲の作成

画面左側の「ツール」リストにある
作業範囲(Visual Task Area)
を選びます。


🌟 3. 配置方法を選ぶ

配置方法を選びます。

以下の2種類があります:

矩形の計算オブジェクトを描画(長方形)
机上の矩形範囲を簡単に描く場合

多角形のの計算オブジェクトを描画(ポリゴン)
自由な形状を描きたい場合


🌟 4. CADビューで描く

CAD画面で配置したい場所をクリックして範囲を描きます。

  • 矩形なら始点→終点でドラッグ

  • ポリゴンなら各頂点をクリック→最後に右クリックで「ポリゴンを閉じる」

配置すると、作業範囲が赤色やピンクの枠で表示されます。

🌟 5. 周辺域・背景域の自動生成

作業範囲を作成すると、

  • 作業域(中央のメインエリア、視対象の領域 )

  • 周辺域(周囲エリア )

  • 背景域(もっと周囲の背景の領域 )

自動的に計算対象としてセットされます。

これにより、後で
✅ 作業域平均照度
✅ 周辺域平均照度
✅ 背景域照度
✅ 均斉度
✅ 周辺比
が一気に出ます。


🌟 6. パラメータの設定

範囲をクリックで選択すると左側に「プロパティ」が出ます。

ここで計算の対象となる高さの確認をしてください

✏️例:

  • 机上なら高さ0.75 m

  • 床なら高さ0 m


🌟 7. 計算を実行

上部メニューの
計算開始ボタン
を押します。

計算が終わると、3Dビュー上にフォルスカラーや照度値が表示されます。


🌟 8. 結果の確認

計算結果は

  • 結果ツール(CAD画面右上部の「結果一覧」タブ)

  • ドキュメント出力(PDF/印刷)

で確認します。

「EN12464 Summary」や「作業域・周辺域レポート」に

  • 平均照度

  • 均斉度

  • 周辺比

が表示されます。

ポイント

✅ 作業範囲を定義することで、
👉 作業域+周辺域を正しく評価
👉 規格に準拠した計画ができる

✅ ただ「作業面」を置くだけでは「周辺比」は計算されません。